2023年にマーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが全国20歳~69歳の男女に実施した調査によると、花粉症であると回答した方は全体の42.6%という結果になりました。
およそ2人に1人、花粉症の自覚症状があり、もはや日本においては国民病となっているといっても過言ではありません。
政府も対策に取り組んでおり、近年は多くの国民を悩ませる社会問題として話題になっています。
目次
1. 花粉症とは?
そもそも花粉症とは何なのでしょうか。
結論から言うと、花粉症は一種のアレルギー反応です。
人間の身体は、体内に異物が侵入するとその異物を取り除くために抗体をつくって排除しようとする働きがあります。
体内から異物を排除しようとする働きが過剰になってしまう場合、アレルギーになります。
花粉症の場合、くしゃみや鼻水・涙によって異物である花粉を取り除こうと身体が反応してしまっている状態になります。
花粉症は完治が見込めるものではないので、一度発症してしまうと一生付き合っていかなければならないものになります。
2. 花粉症になるメカニズム~花粉症を発症するまで~
花粉は空気中を飛散しているため、あらゆる人が日常生活の中で花粉にさらされています。
それにもかかわらず花粉症になってしまう人もいれば、花粉症の症状が出ない人もいます。
その違いは何なのでしょうか。
アレルギーの素因を持っていない人は花粉症にならない。
先ほど触れたように、花粉という異物が体内に入ると、人間の身体はその異物を排除しようと抗体をつくって排除しようとします。
しかしながらすべての人が花粉に対して抗体をつくるわけではありません。
もともとアレルギーの素因を持っている人は花粉が体内に侵入する度、抗体をつくって排除しようと身体が働きます。何年も花粉との接触を繰り返した結果、蓄積された抗体が一定の量を超えると花粉症の症状を発症するようになります。
・遺伝的要因
・花粉にさらされやすい環境にいること
が花粉症発症の原因であり、年齢に関わらず誰がいつ花粉症を発症してもおかしくないということがわかっています。
3.花粉症を防ぐには?~家庭でできる予防策~
花粉症の症状を最小限に抑えるためにはどういった対策が有効なのでしょうか。
病院で薬を処方してもらうこと以外に、花粉を避けるにはどうしたら良いか家庭でできる対策をまとめてみました。
・花粉の飛散予測情報を確認する
・マスク、メガネなどを着用して花粉の付着を防ぐ
・家庭内に花粉をもちこまないように、花粉がつきにくい服装を選ぶ
・室内に入るときには花粉を払う
・帰宅時はすぐにシャワーを浴びる
・空気清浄機を活用する(出入口に設置すると〇)
家庭などの個室空間に花粉を持ち込まないため、上記対策や花粉対策グッズを活用していくことが有効です。
4.まとめ
花粉症についての基本知識、家庭でできる対策についてご説明しました。
花粉の種類にもよりますが、2月から花粉症のシーズンが到来すると予測されており、2024年春の花粉飛散予測は、例年並みか例年よりやや多い見込みとされています。
花粉の影響を最小限に抑えられるよう、各自で自身にあった対策を実施していきましょう!