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 感染経路について知ろう!!

感染症は、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入して病気を引き起こすものですが、その感染経路にはいくつかの種類があります。感染経路を知ることで、感染を防ぐための対策を考えることができます。

1. 感染とは・・

感染とはウイルスや細菌などの病原体が身体に侵入してくることで成立します。ただ、感染しても発症せず症状が出ないこともあります。

2. 感染経路

感染経路とは、感染源(病原体を持つ人や動物)から受容者(感染される人)へと病原体が移動する経路のことです。感染経路には、大きく分けて以下の3つのタイプがあります。

1.接触感染

直接的または間接的に触れることで感染するものです。例えば、手や口などの粘膜や傷口から病原体が入ったり、汚染された物品や表面に触れたりすることで感染します。風邪やインフルエンザなどがこれにあたります。

2.飛沫感染

咳やくしゃみなどで飛び散った唾液や鼻水などの飛沫が、目や鼻、口などの粘膜に付着することで感染するものです。

3.空気感染

飛沫が乾燥して空気中に浮遊する微小な粒子となり、吸い込むことで感染するものです。結核、麻疹や水痘などがこれにあたります。

3.家庭内で注意すべき感染経路

家庭で注意すべき感染経路としては飛沫感染と接触感染になります。

上記を予防するためには特にうがい手洗いや手指消毒が家庭でも実践できる有効な感染対策となります。

効果的な手洗い、消毒方法 | きれいのいろは (kireino-iroha.com)

また嘔吐処理についての対応にも注意が必要です。嘔吐物を処理した場合は、使い捨て手袋、マスクを着用し、嘔吐物が周りに広がらないように対応が必要です。処理した後にうがい手洗い手指消毒も忘れずに実施しましょう。

ノロウイルスに関するQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

4.交差汚染防止を意識しよう

交差汚染とは異なる特性の物が接触して交わることです。例えばキッチンで排水溝を清掃したスポンジと食器を洗うスポンジが接触した場合に病原菌が食器用スポンに移ってしまいます。また交差汚染により食中毒の危険も高まります。

5.食中毒の防止

夏は暑くて湿度も高くなりますので、食品の傷みや菌の増殖が起こりやすくなります。特に注意したいのは、カンピロバクター、サルモネラ、ノロウイルスなどの細菌やウイルスによる食中毒です。
生の肉を切った包丁やまな板で他の食材を処理することで食材が汚染され食中毒の原因になることがあります。生肉の処理した包丁・まな板で生で食べる食材を調理しないようにしましょう。また、生肉をシンクで洗うと病原体がシンク内に飛び散り汚染されるため注意が必要です。

6.まとめ

感染には様々な感染経路があります。対策の中で特に重要なのが手洗いや手指消毒です。いつもやっていることだし、簡単なことなので軽視されがちですが、病院の感染対策でも手洗いや手指消毒は特に重要なタスクとなっています。簡単ですが奥が深い・・・今回は感染経路と家庭でできる感染防止についてお伝えしました。



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