目次
1.ロボット掃除機とは
家庭用ロボット掃除機は、一般的に本体内にバッテリーを内蔵しており、センサーやAIを駆使し、部屋等の空間や障害物を認知して、床面を自動走行していくコードレス掃除機です。その歴史は意外と古く、1980年代には日本のメーカーが、試作機を家電見本市に出展するなど先行していました。しかし、本格的に世界で初めて市販にこぎつけたのは、エレクトロラックス社(スウェーデン)のトリロバイトで2001年発売となります。翌2002年には、日本でもヒットしたアイロボット社(アメリカ)のルンバが発売されました。その後日本企業を含む多くの企業がロボット掃除機開発に参入し、現在に至ります。
2.ロボット掃除機の機能のポイント
最近のロボット掃除機市場では、様々なメーカーが多種多様なニーズにこたえる製品を販売しており、一口でロボット掃除機と言っても、各メーカーごとに特色やアピールポイントが違います。また同じ機種であっても、グレードが何段階も設定されており、自分自身のライフスタイルに合わせて選ぶことができます。そこで、ロボット掃除機の機能のポイントを整理してみましょう。
・掃除方法
元々、一般家庭にある真空型掃除機をロボット化したのが始まりですので、吸引のみの機能を持った、ロボットが多いです。のちに水拭き機能を持ったロボットがラインナップされて、現在では高機能ロボットとして、1台で吸引+水拭きを行える機種も増えています。一般的には吸引のみ、水拭きのみの機種よりも、どちらも1台で行える機種の方が高価格帯となります。費用対効果を考えて、機種選びをしましょう。
・間取り
ロボットが掃除をするのに適した間取りかどうか、事前に確認が必要です。1~2部屋に対応したものから、広い複雑な間取りが可能なもの、5部屋以上が可能なもの、最大60畳が可能なものなど、機種によってさまざまな間取りを想定しています。ご自身が自宅のどこをロボットに掃除してもらいたいかをあらかじめイメージしてから機種選びを始めることをお勧めします。
・ゴミ自動収集機能
ロボット掃除機が集めてきたゴミは掃除機本体に溜めておいて、毎回捨てるというのが一般的でした。ただ、最近の高機能機種はゴミ自動収集機能がついており、ロボットが集めてきたゴミをダストステーションに自動で溜めてくれるので、ゴミ捨てが2ヶ月に1回程度で済むというメリットがあります。当然ゴミ自動収集機能付きの機種は高価格帯となります。
・マッピング機能
こちらも高機能掃除機に搭載されていることが多い機能です。センサー等を使って部屋の間取りを把握してマップを作成することで様々な便利機能がを使うことができます。まず、マッピング機能を駆使して複数の部屋がある複雑な間取りでも隅々まで掃除ができます。次に掃除結果をスマホアプリで確認することができます。作成したマップから進入禁止エリアを指定したり、逆にピンポイントの場所を掃除させたりと、より効率的に掃除することが可能です。
3.家電としての基本性能のポイント
最新のロボット掃除機は様々な高機能が搭載されており、便利で快適な生活を実現することに繋がります。しかし、掃除機の基本性能を抜きにして、掃除機選びはできません。やはり、掃除機のサイズや収納場所(設置場所)、吸引力、ゴミの溜められる容量、メンテナンスの容易さ、部品や消耗品の入手のしやすさ、修理が必要になった場合のサービス体制など、あくまで家電としての基本性能やサービスについても事前に確認が必要です。そして何より価格帯が幅広いですから、自分のニーズに合った商品をしっかり選んでいただければと思います。
4.ポイントのまとめ
家電全般に言えることですが、家事や掃除の自動化・ロボット化への進化は、家事や掃除があり社会進出が実現できなかった方々にとっては、大変ありがたい味方になってくれます。ただし、進化が目覚ましい家電も決して万能というわけではなく、人の目によるチェックやメンテナンスが必要です。また、たくさんのメーカーから多くの機種が発売されており、いかに自分のライフスタイルに合った物を見つけられるかが重要です。そのために今回ご紹介したポイントをぜひ参考にして、後悔しないロボット掃除機選びをしていただければと思います。