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家庭での消毒における次亜塩素酸ナトリウムの使用方法とノロウイルス対策

次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)は、強力な殺菌・消毒効果を持つため、家庭内のさまざまな場所での消毒に広く使用されています。特にノロウイルスなどのウイルス対策には、効果的な消毒が重要です。今回は、家庭で次亜塩素酸ナトリウムを安全かつ効果的に使用する方法、ノロウイルス対策を詳しくご紹介します。

次亜塩素酸ナトリウムの基本知識

次亜塩素酸ナトリウムは、一般的には液体漂白剤として販売されており、濃度は通常5%から10%程度です。消毒目的で使用する際には、適切な濃度に希釈することが重要です。

希釈方法

家庭での消毒には、0.05%から0.5%の濃度が推奨されます。以下は一般的な希釈の目安です

  • 0.05%溶液: 5%の次亜塩素酸ナトリウムを水で100倍に希釈します(例:水1Lに次亜塩素酸ナトリウム10ml)。
  • 0.1%溶液: 5%の次亜塩素酸ナトリウムを水で50倍に希釈します(例:水1Lに次亜塩素酸ナトリウム20ml)。
  • 0.5%溶液(ノロウイルス対策): 5%の次亜塩素酸ナトリウムを水で10倍に希釈します(例:水1Lに次亜塩素酸ナトリウム100ml)。

 

 使用方法

キッチン周り

  • 調理台・シンク: 0.1%溶液をスプレーボトルに入れ、直接噴霧します。5分程度放置した後、水で十分に洗い流します。
  • まな板・包丁: 使用後に0.05%溶液に浸け置きし、10分程度放置します。その後、水でしっかり洗い流します。

浴室・トイレ

  • トイレの便座・タンク: 0.1%溶液をスプレーボトルに入れ、表面全体に噴霧します。10分程度放置後、布で拭き取ります。
  • 浴槽・タイル: 0.05%溶液を使用し、ブラシなどで擦り洗いを行います。15分程度放置した後、水でしっかり流します。

ドアノブ・スイッチ

  • 高頻度接触面: 0.05%溶液を布に含ませ、直接拭き取ります。放置後、水拭きを行うとより安全です。

ノロウイルス対策

ノロウイルスは非常に感染力が強く、家庭内でも迅速かつ徹底した対策が必要です。次亜塩素酸ナトリウムは、ノロウイルスに対して有効な消毒剤です。

吐物・排泄物の処理

準備: 手袋とマスクを着用し、感染を防ぎます。

処理: 汚物をペーパータオルで吸収し、ビニール袋に入れて密閉します。

消毒: 0.5%溶液を使用し、汚染された場所を徹底的に消毒します。スプレーボトルに入れ、直接噴霧した後、10分程度放置してから水で洗い流します。

衣類・寝具

洗濯: ノロウイルスに汚染された可能性のある衣類や寝具は、0.1%溶液で前処理を行い、その後通常の洗濯を行います。

注意事項

換気: 使用中は必ず換気を行い、窓や扉を開けて空気の流れを良くします。

保管: 次亜塩素酸ナトリウムは直射日光を避け、冷暗所で保管します。また、希釈後の溶液の効果は1日しか持たないため、作り置きはせずに使用するときに希釈してください。

混合禁止: 酸性洗剤と混合すると有毒な塩素ガスが発生するため、絶対に混ぜないようにしてください。

腐食の注意: 次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させる可能性があるため、ステンレス製品やアルミニウム製品には使用を避けるか、使用後に速やかに水で洗い流してください。また、塩素に弱い材質(ゴム、布など)にも注意が必要です。

誤飲の注意:次亜塩素酸ナトリウムを希釈するときはペットボトルなどで希釈すると誤飲の恐れがあるため、専用ボトルを用意する等注意しましょう。

安全な取り扱い

手袋・保護具: 直接皮膚に触れると刺激を引き起こす可能性があるため、手袋や保護具を使用してください。

目に入らないように: 万が一目に入った場合は、すぐに大量の水で洗い流し、医師の診察を受けてください。

まとめ

今回は次亜塩素酸ナトリウムの使用方法について解説しました。ノロウイルスはアルコールでは死滅しないため次亜塩素酸ナトリウムを使用した消毒が重要になってきます。次亜塩素酸ナトリウムは消毒効果が強い為注意点も多いです。注意事項を守り適切に使用しましょう。

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